10月5日(木) 温泉津~石見銀山~大森地区~松江 大森地区

銀山地区から、歴史的な町並みが保存されている大森地区に入る。

まず 羅漢寺へ寄る。

 

ここの五百羅漢は

必ずガイドブックにも写真が出ている。

が、ちょっと期待はずれ。

背後の岩をくりぬいて作られた羅漢堂は

面白いつくり。

手前にかかる橋もいい感じ。

 

だが、なにせ暗くてよく見えず、

かび臭い。

早々にでた。




最近注目されて、メディアにもたびたび登場する「郡言堂」に寄る。

民家を店にしたので中へは、靴を脱いで入る。

素敵な洋服もあり、外国ブランドほど高くはない。 が、私は見るだけ。

 

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温泉津観光協会の、研修と思しき人たちと一緒になる。

 

年配の女性がガイドしている。

ボランティアの人?

それとも石見観光協会の職員さん?

ちゃっかり一緒に歩いて説明を聞く。

 

1軒通るたびにここは息子さんが東京へ出て今は空き家だとか、

ここは娘さんが博多へ嫁に行ったとか、ここの持ち主は医者で、あとを継ぐ人もなく、神戸へいってほとんど戻らないとか・・・

空き家ばっかり? 

地元密着型の案内が面白い。

 

熊谷家の見学にもくっついて入る。

 

「ご一緒ですか?」と受付の人。

「いえ違います」

 

一緒だと言ったら、

ただで入れたかしらね?

ガイドさんは熊谷家の女当主にかわいがってもらった話や、

没落して行く気の毒な様子なども聞かせてくれた。



大森地区は

昔ながらの町並みを保存してるのかと思ったら、

昔の町に戻す作業をしているのだ。

 

大変な作業で、熊谷家の修復などには、8億3千万という ものすご~いお金と期間がかけられている。

 

普通の家も、アルミサッシになっていた表戸を、

元の木に戻したり、

屋根を石州瓦に取り替えたりしたという。

 

「木の戸にしたんじゃ寒くなったりしません?」

「そりゃ寒いですよ」

「文句出ません?」

「しょうがないですよ」



大森代官所跡に到着、観光協会の人たちがバスで去った後、お昼ご飯を食べる。

私たちも帰りは大田市までバスなのだが、またもやたっぷり時間がある。

鳴き龍のあるという城上きがみ神社に行く。

 

ここはあまり観光客も立ち寄らないが是非にと、

温泉津の元湯のお客さんに薦められた。

 

描かれた龍の下、

床に丸く印のつけられたところに立って、

半信半疑で、「パン、パン!」と手を打った。

 

打った手の音とは別に、

「ビヨン、ビヨン」と反響が返ってくる。

これかぁ!!

 

「Yちゃん、聞こえる?」

私の耳には反響する音が届くが、

他の場所にたっている人には、

私が打った手の音しか聞こえないのだ。

 

おもしろ~い!!



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この後は、後戻りして

旧大森裁判所跡の

町並み交流センターへ入る。

 

ここはただ(無料)!

 

実は、大森代官所は入館料がいるので、

我々は玄関先から中をのぞいただけ。

 

ビデオ資料を何本も見て一休み。

町並みの再建や石見銀山のこともよくわかる。

 

でも、この山間に20万の人がすんでいたなんて! 想像できない。

 

我々が歩いてきた距離は3キロくらい。

これに鉱山の地域を入れてもさほどのことはない。

 

「半分は地下にいたとして・・・」

「それだって、10万人がどうやって

 立っていたのよ!?」

「魚津市の人口は5万だよ」

 

 

お寺も多い。

過酷な作業で人もたくさん死んだということか。

いろいろな地域から人が集まって、

宗派も色々だったのだろう。


ようやくバスの時間になり、

JR大田市に向かう。

特急で松江まで戻ることに。

特急料金が高いと駅で文句を言ってみるが、乗らないわけにはいかないし・・・