8時、大窪寺を出る。
「凛冽」という言葉がそのまま当てはまるような、身を切るような寒さだった。
マフラーをする。
これで八十八箇所も終わりだと思うと、惜しかった。
何度も何度も振り返って見た。
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歩き出したら、またダンプが止まって、乗せてってやるというので乗る。
おかしな人で、今日一日付き合えと言う。
もう急ぐ旅でもないのだが、変なことになった。
とうとうその人のダンプで、あちこち砂利を運ぶ。
仕事が終わって、途中でサバンナに乗り換える。自慢の車らしい。
肝心の土柱も遠くから眺めるだけになってしまった。
あんなもののどこが面白いと言う感じなので、
そばへ言ってみたいと言いそびれた。残念。
怪しいものじゃない、悪い人間じゃないとしつこく、厭になるくらい言う。
人なつこい目をした人だった。
晩ご飯をご馳走してもらった。
もうユースへ入りたいとせかしてみるのだが、なかなか放してくれなくて困った。
途中電話で連絡は入れたものの、屋島山荘ユースにはいったのは、8時40分。
ビールもすすめられて、飲みすぎて頭が痛い。
面白い思い出にはなった。
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