朝は、勤行に参加。 (クリックで拡大)↓
一緒に泊まった人たちの後ろに 私たちは座る。
女性二人と若い男性の三人連れ。
先達は、白い山伏装束。
まずは太鼓、次にほら貝をふいて勤行が始まる。
高い音、低い音、自在に鳴り響く。
さすが!!
祝詞が上げられ、次に般若心経が上げられ、
また祝詞や御詠歌のように節のついたのも唱えられた。
途中お払いもあり、私たちの旅行の無事も祈ってもらった。
「大聖坊」は濁澤の滝の瀬織津姫せおりつひめをまつっているとのことで、
そちらの掛け軸の前でも同じように繰り返される。
前に座った人たちは、慣れた感じで、
私たちは、そのまねをしてお辞儀をしたり手を打ったり。
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勤行が終わって、食事になった時に話しかけてみる。
古武術の仲間だそうで。岡山、広島、大阪(だったか)それぞれのところから来たとのこと。
若い男性は、
話しかけた女性の息子さんで、大学生だった。
先達の案内で、昨日 月山へ行ってきたそうで、
先達が心のままにあちこちの道を選ばれるものだから大変でしたけど・・・と楽しそう。
道には鍵が掛けられていて、先達といっしょでないと入れないようになっているとか。
・・・ 想像をめぐらす。
彼女らが、お辞儀をするとき、
手のひらを上に向けていたのを尋ねたところ、
古武術の所作だそうで、
一旦清めた手のひらを畳につけたりすると、穢れが入るので 手の甲をつけるのだそうだ。
ふ~~ん なるほど。
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冊子で見て、何気なく 泊まった宿坊だったが、
先達の星野さんは、有名人らしい。
国内のみならず、
世界のあちこちから呼ばれて 出かけられるそうで、
著書もあり、奉納ドキュメンタリーに出演したり、
メディアの取材があったり。
海外へ行ったときの写真もたくさん、無造作にテーブルに置かれていた。
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毎年来るが、
「お忙しくて、なかなか予定があわないのです」 とも。
言うなら
“星野先達のファンクラブ” の人たちね。
私たちは、特別の宿坊に泊まったわけだ。
白いひげがとても素敵!
いかにも山伏らしい風貌とたたずまい。
ビジュアル抜群!
「一緒に写真をお願いしても構わないものでしょうか」
「大丈夫ですよ。気さくな方ですから」
ということで、一緒に写真を撮ってもらった。
星野さんは
「着替えてしまいました・・・」とTシャツ姿で
いよいよ、羽黒山 杉並木の参道へ。
山頂までずっと石段。
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まずは、国宝の羽黒山五重塔を目指す。
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今、五重塔は内部の特別拝観ができる。 ラッキー!
一層目に入って中をぐるりと回ってから、
塔の横に2階まで組まれたパイプの足場を上る。
塔の側面の開かれた扉から、
その前に敷かれたゴザに、はいつくばって中をのぞく。
五重塔は、上の方も回廊のようになっているのかと思っていたが、
二層目からは、心柱や建物を支える柱などで 空間はいっぱい。
五重塔は、
墓石のように、“外から眺めるためのものですから“
という説明に納得。
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一の坂、二の坂とひたすら石段を上る。
うっそうとした木立の中、
ずっと続く石段は美しく、雰囲気抜群なのだが、
ハアハアして、景色を楽しむどころではない。
ものすごい急傾斜で踏み幅の狭いところもあり、
そんなところで休もうものなら 後ろに転げ落ちそう。
二の坂を終えたところに茶店があり、
水を買って、一息入れる。
そこで、
羽黒山の石段
2,446段を踏破したという認定書を先に出してもらった。
(クリックで拡大)→
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芭蕉が、羽黒山で泊まった所があったという
南谷にも立ち寄る。
参道からそれ、道がぬかるんでいてかなり歩きづらかった。
たどり着いたところは開けた平地で、
池があり、あずまやが立っていた。
カエルだと思うが、聞いたことのない 鳴きかわす声。
静かで、風が気持ちよかった。
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再び参道に戻り、
ようやく山頂の三神合祭殿に到着。
出羽三山の神様が合わせてまつられているので、三社分のお賽銭を奮発。
星野さんの息子さんが、
「駐車場の 山伏詰め所にいますから」と今朝出かけられたので、ご挨拶に寄る。
山伏姿だった。一緒に写真を撮る。
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帰りはどうしたものか、くたびれたからバスにする?
リュックを大聖坊に預けてあるので、
山からバスで戻っても、
しょせん鶴岡へは同じバスにしか乗れない。
迷った挙句、また石段を歩いて戻ろうということに。
登るよりいいが、下るのも大変。
大聖坊へ戻って、一休みさせてもらい、
鶴岡駅まで戻る。
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