目がかすむ。疲れ目だろうか。
ゆうべ同じ部屋になった女の人が、「マーガレット」を貸してくれ、
それを暗い電気の下で読んだのが良くなかった。
出発7時45分。
槌間さんは7時半に出て行った。
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25番の津寺までは思ったよりあった。
納経所のお坊さんはまだ若い方で、4ヶ月前まで巣鴨にいらしたとのこと。
巣鴨のお寺で狂言の合宿をしたのが懐かしい。
納経が終わってもすぐに戸を閉めて奥へ入らないで、
なんとなくそこらを片付けながら見送ってくださる。
門のところで振り返ると、戸が閉まるのが見えた。
徒然草の、月を見るふりをして客を見送る女の話が思い出される。
納経帖をこちらへ渡すや否や、ぴしゃっと戸を閉めるられることもあったが。
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26番で、上がる道を間違えて、2キロぐらい回り道をした。
元橋のへんろ石に全く気がつかなかったのだ。
お寺の近くに住んでいるという人に案内してもらって上まで行く。
申し訳ない。
納経所は、団体さんの納経の最中で、だいぶん待った。
御衣(白衣)が27枚、軸が6本、納経帖が21冊だそうだ。
奥さんと団体の案内の人が はんこを押すと住職さんが墨で書く、
それを運転手さんが風呂敷に包んでいく。
流れ作業だ。
納経所そばの鯨舘にも入ってみた。
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1時半、吉良川のたもと 「たんたん」というお店でお昼を食べる。
どっさり食べる。
ひもじいのは昨日で懲りた。
ゆうべは食べ方が少なかったと見えて、(ご飯を3膳も食べたのだが・・・)
寝る頃になっておなかがすいた。
何にも食べるものをもっていなくて情けなかった。
胃袋の底が抜けたのではなかろうか。
まぐろの照り焼き 一皿5切れで 70円、
ラーメン一杯120円、量がたっぷりで 焼き豚もものすごく厚い。
鶏としらたきと卵の和え物 一皿100円 これまた肉がどっさり。
満足。
2時で店を閉めると言われて 休む間もなく出た。
大きなかわいい犬がいた。
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この後が長かった。
海岸沿いを行くので
いつも前方に幾つか小さな岬が見えていて、ひとつ岬を回ると、
又次の岬が現れる。
足も痛いが、まだかまだかと気持ちが疲れてくる。
奈半利町へはいってもなかなか宿のあるところへ着かず、
陽も低くなってきた頃、女のタクシーの運転手さんにひろってもらう。
ありがたい。
27番の登り口の浜吉屋にとまるといいと、近くまで行ってくれた。
浜吉屋の玄関で声をかけるが、誰もいない。
隣の入野屋に行こうかと思ったが、
教えてもらったのも縁だからと思い直して、結局15分ほど待った。
お風呂がとても気持ちよかった。
食事はそれほどでもなかったが、
お茶がおいしかった。
四国へ入って始めての緑茶だった。
これまで出たのは、ほうじ茶のような色だが、
すっぱいような、しょっぱいような味のするお茶だった。
始めて飲んだ時は梅干でも入っているのかと思わず急須の中をのぞいてみた。
水質のせいだろうか。
26番の金剛頂寺の近くでは、お茶を栽培していて、製茶工場もあった。
お寺まで案内してくれたおじさんによると、
日本一芽が出るのが早いと言うことだった。
久しぶりにテレビのニュースを見る。
今日は全国的に冷え込んだらしい。
志賀高原では、通行止めになるくらい雪が降ったという。
高知でも最高気温が22度で、例年より2度低いという。
・・・・さすが南国土佐。
今日はくたくた。 くたびれた!
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↑(クリックで拡大) 24番から、これから向かう25番津照寺方面を望む。
奥は26番のある行等岬。
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鯨館には標本や捕鯨道具が展示してあった。
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はらへった!
グゥ~!
はらへった! グゥ~!
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↑(クリックで拡大) こんな道も。
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学生時代を静岡で過ごす間に、お茶への興味が・・・
今ほど いい靴がなかったから、もともと故障しがちな足首への負担はかなりだった。夜中にトイレに行くのに立ち上がれず、はって行ったこともあった。 |
翌朝まで痛みが残っていて、どうしようと不安になるのだが、我慢して歩き始めると、また何とか歩けるようになる・・・ |
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