朝起きて食堂へ行ったら、何と槌間さんがいるではないか。
昨日のミーティングの時も、もちろん食事の時にもいなかった・・・
そういえば、ゆうべ食事してお風呂へ行く時だったと思うが、
電話でペアレントさんが道を教えていたのを聞いた。
あれが槌間さんだったのだ。
出かけようと玄関まで行くと、
槌間さんが、ヘルパーさんとごちょごちょ話している。
庵がないかとか 何とか・・・
この辺はお寺が多いから、そのうちのどこかを尋ねているのだろうと
ことさら耳をそばだてるわけでもでもなく、一緒に出る。
---------------------------------------------------------
ユースを出ると、槌間さんは私の思ってたのと反対の方へ行く。
あれっと一瞬迷ったが、まあどっちから行こうと大差はないと
槌間さんの後に続いたのだが・・・
なんと山頭火の「一草庵」を探しているとの事!
驚いた。
今日、槌間さんと一緒で本当に良かった。
一草庵がこの近くにあるとは全く知らなかった。
東京へ戻ってこのことを知ったならと、思うだけでぞっとする。
この日のために、
槌間さんに引き合わされたのではないかとさえ思う。
"護国寺の太鼓の音がする"と言っているから、
一草庵は、護国寺の近くに違いないと槌間さんは言う。
途中小学校やあちこちで聞いて、たどり着いた。
思いのほか、
人の住まいになっていて、恐る恐る戸を開けてみた。
槌間さんが話をし、
では上がりなさいということになって、私も後に続く。
中で、遺品やアルバムを見せてもらう。
写真に撮りましょうかと槌間さんに言ってみたが、いいといって、
自分の万年筆で鉄鉢などの大きさを測って手帳に書きとめている。
一草庵で一時間ほど話して出た。
通りへ出て、一草庵の案内板の前で、槌間さんが写真を撮ってくれると言う。
高校の時は写真部だったから、腕には自信があるとのこと。
それにしても文学に詳しい。
-----------------------------------------------
槌間さんは国道を通らずに行くとのことなので、分かれる。
一緒に行っても気を使うし、歩みを遅らせても悪いし。
一草庵
|
山頭火のファンだった私は、思いもかけない成り行きに、舞い上がってしまった。
写真にも動揺が現れていて、ろくな摂り方をしてない。どんな話を聞いたかさえ覚えてない。
槌間さんの、音で場所を推測したり、自分の身近な物で大きさを測ったりするやり方が、とても興味深かった。
|
-----------------------------------------------------
53番円明寺を通り過ぎて、52番太山寺へ着いたのは12時。
太山寺の山門へ上がろうとした所へ槌間さん到着。
円明寺は済ませてきたとのこと。
お昼を一緒に食べる。
今日は菊間町まで行くとのこと。私は北条まで。
ユースを断られたことを話したら、国民宿舎があると教えてくれた。
また分かれる。
---------------------------------------------
北条着4時。
船で鹿島へ渡り、国民宿舎泊まり。
やっぱりユースよりのんびりする。
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から