44 八十八番大窪寺     11/30 曇りのち雨  歩いた距離:23キロ

 

槌間さんの夢を見た。

雨にあって寒い寒いと言っているうちに

違う人になって

驚いて目が覚めた。

 

 

7時10分前で、二日続けての朝寝坊だった。

7時40分ユース出発。

 

 

 

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85番八栗寺まで一時間半くらい。

86番志度寺まで下りる途中

ダンプに乗せてもらう。

坂道を下りるのはちょっとした迫力。

 

87番長尾寺へ着いたのが12時30分。

 

 

 

85番八栗寺

鳥居の奥に見えるのが山門。

その後にそびえるのが五剣山。

 

 

平賀源内先生

遺品陳列館 

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 志度町は平賀源内の生まれたところ。

”エレキテル” わくわく。でも何が展示してあった?


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ポツリポツリ雨がやってきた。

 

長尾寺への途中、お米のお接待を受ける。

せっかくだけれども入れるものがないと言ったら、

では代わりに10円持ってくるとのこと。

 

だいぶ年寄りなので、それでは時間がかかりそうだし、 

もう最後だから記念にもなると思い直して、ハンカチにお米を入れてもらう。 

 

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88番大窪寺までは18キロ余り。

雨はどうなる? 行こうかどうしようか迷う。

何とかなるだろう。先へ進む。

 

 

雨の中2時間、半分くらい歩いたところで、

大窪寺まで行くから乗りなさいと、車に拾ってもらった。

 

途中は紅葉が綺麗で、いい眺め。

思ったより大窪寺は山の中だった。

 

3時10分 結願の大窪寺着。

 

最後は歩いて入りたかったが、親切を断れなかった。

好意に甘えるべきだと判断したのだが、

あっさり八十八番に来てしまっていささか感激も薄い。

 

 

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到着! 88番大窪寺

本堂横には納めた杖と傘が沢山。

私は、持って帰った。


 

ゆっくりお参りをして、納経所へ入り宿を頼む。

中に入ると、さすがにほっとしたのと感慨深い興奮とで顔が火照る。

 

長かった旅もこれで終わり。

 

 

車の人は大窪寺のそばで食堂をやっている人だった。

晩ご飯は、お礼のつもりで、そこへ出かけた。

 

お店の人に聞くと、

槌間さんは、やはり28日に来て、

和歌山ナンバーの車に乗せてもらって下山したとのこと。

もう一度会って挨拶したかった。

 

 

この一ヵ月半の間に、私は何をつかんだろうか?

槌間さんは何事も、やってみなくてはわからない。

良かったか悪かったか、決めるのは歴史だという。

結果は時を経て他人が評価すると言うことなのだろう。

自分では分からないことかもしれない。

 

槌間さんとはこの旅限りの人になってしまったけれど、

いい人に巡り合えた。

 

これだけでもこの旅をした価値があった。

私の中の価値基準の尺度がまた一つできた。

 

この先もずっと知り合っていけたかもしれないのに、

そのチャンスを捕まえないで、みすみす見逃してしまったのが、

残念な気がする。

 

もう一歩踏み出す、勇気と言うより、欲がなかったのだ。

・・・いつものこと。

  きっと後悔するだろうな。

 

 

広いがらんとした部屋に一人。

春の頃は、お遍路さんが大勢泊まるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

尋ね人 

 

槌間博さん。

今、59歳くらい。鼻筋の通ったいい男。文学に詳しいです。旅行好き。関西弁話します。

 

案の定、後悔してます。ご存知の方ご連絡を。  

槌間さんと長い旅の間、色々話したろうに、

具体的な記述がほとんどない。

恥ずかしさが邪魔して書き留めなかったのだろうが、なんともおしい。