槌間さんの夢を見た。
雨にあって寒い寒いと言っているうちに
違う人になって
驚いて目が覚めた。
7時10分前で、二日続けての朝寝坊だった。
7時40分ユース出発。
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85番八栗寺まで一時間半くらい。
86番志度寺まで下りる途中
ダンプに乗せてもらう。
坂道を下りるのはちょっとした迫力。
87番長尾寺へ着いたのが12時30分。
85番八栗寺
鳥居の奥に見えるのが山門。
その後にそびえるのが五剣山。
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ポツリポツリ雨がやってきた。
長尾寺への途中、お米のお接待を受ける。
せっかくだけれども入れるものがないと言ったら、
では代わりに10円持ってくるとのこと。
だいぶ年寄りなので、それでは時間がかかりそうだし、
もう最後だから記念にもなると思い直して、ハンカチにお米を入れてもらう。
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88番大窪寺までは18キロ余り。
雨はどうなる? 行こうかどうしようか迷う。
何とかなるだろう。先へ進む。
雨の中2時間、半分くらい歩いたところで、
大窪寺まで行くから乗りなさいと、車に拾ってもらった。
途中は紅葉が綺麗で、いい眺め。
思ったより大窪寺は山の中だった。
3時10分 結願の大窪寺着。
最後は歩いて入りたかったが、親切を断れなかった。
好意に甘えるべきだと判断したのだが、
あっさり八十八番に来てしまっていささか感激も薄い。
↓(クリックで拡大)↗
到着! 88番大窪寺
本堂横には納めた杖と傘が沢山。
私は、持って帰った。
ゆっくりお参りをして、納経所へ入り宿を頼む。
中に入ると、さすがにほっとしたのと感慨深い興奮とで顔が火照る。
長かった旅もこれで終わり。
車の人は大窪寺のそばで食堂をやっている人だった。
晩ご飯は、お礼のつもりで、そこへ出かけた。
お店の人に聞くと、
槌間さんは、やはり28日に来て、
和歌山ナンバーの車に乗せてもらって下山したとのこと。
もう一度会って挨拶したかった。
この一ヵ月半の間に、私は何をつかんだろうか?
槌間さんは何事も、やってみなくてはわからない。
良かったか悪かったか、決めるのは歴史だという。
結果は時を経て他人が評価すると言うことなのだろう。
自分では分からないことかもしれない。
槌間さんとはこの旅限りの人になってしまったけれど、
いい人に巡り合えた。
これだけでもこの旅をした価値があった。
私の中の価値基準の尺度がまた一つできた。
この先もずっと知り合っていけたかもしれないのに、
そのチャンスを捕まえないで、みすみす見逃してしまったのが、
残念な気がする。
もう一歩踏み出す、勇気と言うより、欲がなかったのだ。
・・・いつものこと。
きっと後悔するだろうな。
広いがらんとした部屋に一人。
春の頃は、お遍路さんが大勢泊まるのだろう。
尋ね人
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槌間博さん。 今、59歳くらい。鼻筋の通ったいい男。文学に詳しいです。旅行好き。関西弁話します。
案の定、後悔してます。ご存知の方ご連絡を。 |
槌間さんと長い旅の間、色々話したろうに、 具体的な記述がほとんどない。 恥ずかしさが邪魔して書き留めなかったのだろうが、なんともおしい。
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