歩いて高野山へ


2011年11月30日


計画変更 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

朝5時に出発。

寝過ごさないかと心配で、しょっちゅう目が覚めた。

 

吉祥寺で待ち合わせて、東京発6:43分の「のぞみ」で新大阪まで。

 

天気予報はあまり良くなかったのだが、

“晴れ女 二人” の旅、新幹線が進むうち、みるみる晴れ渡ってきた。

 

高野山手前の「極楽橋」から、ケーブルに乗らず歩く予定にしていたが、

あまりの天気に、もう少し歩けるんじゃない? 南海電鉄から取り寄せたパンフレットを、しげしげ。

 

 

「町石道(ちょういしみち)」 という昔の高野山に詣でる道があるらしい。

 

九度山駅から歩くと約22キロ・・・これは時間的にまず無理。

紀伊細川駅から約10キロの短縮コース 約3時間。・・・これならいける!

 

 

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新大阪駅から地下鉄で「なんば駅」まで。それからちょっと歩いて「南海なんば駅」まで。

降りるのも なんば、 乗るのも なんば!

 

自動券売機が東京と違っていて、おろおろ。 どこ押すのよ?

「下のボタンです」後ろに並んだ人が見かねて教えてくれた。

 

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南海なんば駅で、まずは案内板 で「紀伊細川駅 」を確認。

 

「ちょっとお聞きしたいのですが」

窓口に声をかけたら

「1階に大阪のインフォメーションセンターがあります。」

「いえいえ、紀伊細川から歩いて高野山へ登りたいので」

 

駅員さんたちは顔を見合わせていたが、

「・・・ちょっと待ってください」

 

しばらくしてハイキングMAPを持ってきてくれた。  

これはいい、これがあれば大丈夫そう。 

 

紀伊細川駅 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

紀伊細川は山の中の ぽつんとした駅舎。 駅員さんが一人。

 

自動改札を一旦通ってから、駅名の案内板を写真に撮ろうとしたら

「もう一度中へ入って撮ったほうがよく見えるよ」 と駅員さん。

「バタンと閉められません?」

「美人は通れるよ。」

「じゃ大丈夫ね!」

 

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お昼どうする? 駅前に食堂があればそこでたべよう。

・・・なんて話していたのだが、

まさかこんな 山の中腹の崖の上とは・・・

 ”駅前” なんてない。

 

「どこかで食事できるところあります?」

「矢立までいけばドライブインがあるよ。やきもち屋もある。」

と、道を詳しく教えてくれた。

 

「駅長さんですか?」 「助役だよ」 とひとしきりおしゃべり。

 

「途中に柿があったら、

食べますよ~~と言って勝手にとって食べればいいからね。」

 

それは…ちょっと、 という我々の様子を見て、

「もらった柿があるからそれを持っていくかい。」

と柿を持ってきてくれた。

ラッキー! 遠慮なくいただきま~す!

 

さらに気温が上がって、上着も脱いで出発。

 

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 やたらと「南天」が目に付き、

そのうち規則正しく並んでいる場所が見えてきた。

 

「あれはどう見ても、“南天畑” よ!」

 

作業をしている人を見つけて尋ねると、

やはりお正月用に栽培しているのだとのこと。

商品となれば、葉の美しい状態を保ったり、

ほったらかしとはいかないようで、

結構大変なのだそうだ。

 

 

実だけを摘んで並べてあったけど、あれは何するの?

 

聞き漏らした!

あとで、和歌山の友人は薬にするのと違う? と言ったが、

そうかもね。

 

 

川沿いの道は誰にも会わない。

舗装された気持ちのいい山道なのにもったいない。

平日だからかしらね。

 

日差しが強くて、背中も汗でぬれてきた。

 

 


矢立から 町石道(ちょういしみち)へ ~~~~~~~~~~~~~

 

途中、いただいた柿を食べながら1時間くらいで矢立に到着。

 

やきもち屋さんで、一休み。

「やきもちって、長野のおやきみたいのかな?」

「みたらし団子みたいのじゃない?」

勝手な想像はどちらも外れ。

 

焼きたての熱いのを、

白とよもぎを一つずつ買って、半分こ。

中はつぶあん。

お茶も入れてもらった。

 

 

ドライブインまで行ったら、あいにく休みで、

お土産のところで「鯖としいたけの柿の葉寿」の詰め合わせを買う。

 

 

色々な種類のミカンのジュースがあって珍しく、

はっさくと不知火(デコポン)をそれぞれ購入。

 

 

お土産に買ってきた

「やきもち」

 

焼き立てはやわらかく、もっと皮に透明感があった


 

矢立は、国道と町石道の交差しているところで、

国道わきに「六十町の町石」がある。

 

「町石(ちょういし)」は高野山への道標で、

高野山の大塔から九度山の慈尊院まで、

1町(約109m)おきにたてられた卒塔婆型の石柱。

 

もともとは木製だったのが、鎌倉時代に石柱になり、

当時のものが残っていたり再建されたものがあったり・・・

 

というパンフの説明。

 

 

やきもち屋さんの横から、いよいよ町石道に入る。