10月4日(水) 米子~出雲~温泉津温泉 「雲太」はどこだ?

私たちの、この旅行の一番の目的は、平成12年に掘り出された古代の柱を見ること。

八足門の前には、発掘された古代神殿の柱のレプリカが おいてあり、

また高い古代出雲大社の模型が展示されているはずで、それを楽しみにしてきたのに・・・

「雲太」はどこだ?

 

 


発掘された柱は

 

「これかぁ~!」

「大きさがわかるよう横に立ってェ」

 

ところが、本殿から神楽殿まで、ぐるっと一回りしても、

 

「あれ?

古代出雲大社の神殿模型はどこよ?」

 

 

 

 

あわてて地図を出して確認。

 

 



なんと、境内へ渡る道路が工事中で、

工事の人に ”こちらからどうぞ” と案内されて、

その横にあった展示館「雲太」を素通りしてしまったのだ。

 

とんでもない大ドジ。 

 

しかし展示館といっても、

上を見上げなければ 土産物屋の続きといった感じ。

旗も立っているから見落としそうにもないのに・・・

工事で足元ばかり気にしていたのね。



「あった!」

「これを見なくちゃ来た甲斐がない!」

 

10分の1の模型。

これが48メートルの高さで・・・と想像する。

すごい建物だったのねぇ!

 

建物の大きさを言うのに「雲太、和二、京三」という言葉があるそうで、「雲太」は出雲大社、「和二」は東大寺大仏殿、「京三」は京都御所の大極殿のこと。高さ十五丈(45メートル)の東大寺大仏殿よりも

当時の出雲大社が、大きかったことを伝えるものという。

 

東大寺の大仏殿を見て大感激した 私だから、

この建物を目の当たりにしたら、

ひれ伏して打ち震えるでしょうね。

階段の長さは約109メートル。

模型の上の白いのは人物。

 

「本当にこんな形だったのかしらね?」

 

「言い伝えや、書いたものはあったのですよ。

ただそれが本当かどうか信用できなかったところへ、実際に柱が出てきて、信憑性が高まったのです」

と係りのおじさんが説明してくれた。

 

館内には、現在の出雲大社の模型もあった。

出雲大社の横の敷地では、

「島根県立古代出雲歴史博物館」が建設工事中。

かなり大きな建物で、

平成19年3月10日開館とのこと。

 

ここに掘り出された柱や模型が展示されることになっている。