朝から雨。
7時30分、これも修行のうちと言い聞かせて出たけれど、
はりまや橋 あたりまで来た時は土砂降りで、雨合羽では間に合わない。
軒下で雨宿りしてみたが、雨脚は変わらない。
仕方なく途中でゴムズボンを買う。
550円也。
まだ朝早くて、なかなか開いている店がなかった。
親切なおじいさんとおばあさんだった。
膝のあたりまでずぶ濡れだが、しょうがない、重ねてはく。
「お四国はやっぱり歩くのが本当ですねえ。」とうらやましそうに言われた。
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五台山のふもとに着いたら、道路決壊箇所の看板が出ている。
地図では三、四ヵ所あるが、人は通れるだろうとかまわず進む。
坂道は川のようになっているし、階段は滝だ。
足は靴の中で溺れている。
道幅3mの、半分以上がっぽりと削り取られていたりする。
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31番竹林寺着9時半。
本堂や大師堂はすばらしい。
境内に売店だったらしい建物があって、
隙間から覗くとがらくたが入れてある。
戸に手をかけたら開いた。
あたりに人がないのを確かめ、中に入った。
もう腰までぐっしょりのズボンを脱ぎ、思い切り絞る。洗濯したみたい。
・・・・・・・
下りる時は車の道を通らないで、石の坂道を下りた。
雨は小降りになっていて、もう少し前なら、
ここも滝になっていたろうと想像する。
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32番へは又地図が違っていて、別の道をだいぶん行ってしまった。
禅師峰寺ぜんじぶじの本堂は修築中だった。
庭の岩には全て名前がついていた。
「めがね岩」「八波岩」「潮の満干」「ゴリラ岩」などというのもある。
桜の木に下がっていた札は 「うば桜」
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2時ごろになって雨が上がった。
おばあさんに声をかけられた。ちょっと立ち話をした。
しばらく行くと、自転車に乗った若い女の人が追いかけてきた。
おばあさんに、おへんろさんに渡してくれと言われたのでと
50円を手渡してくれ、もどって行った。
雪渓寺へは種崎からフェリーで渡る。
人はただで乗せてくれる。
船を降りたら、
一緒に乗ってきた自転車のおじさんがこっちをチラチラ見ている。
しょぼくれた感じで、ちょっといやで、
船で話しかけてきても余りしゃべらないでいた。
後ろのタイヤやハンドルを調べだしたので、これはヤバイと思ったら、
案の定雪渓寺まで乗せて行くと言う。
自転車はおんぼろで、私は重いからと辞退したが聞き入れてくれない。
しょうがなく乗ったものの、
自転車はギコギコいって潰れそうで心配だし、
荷台の紐がぬれていて、せっかく乾いたお尻がまたびっしょり。
随分前に奥さんに死に別れ、一人暮しだと言う。
嫁さんになるかと言う。
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3時に雪渓寺に着く。
予定より早く着いたので、34番種間寺を目指す。
道に沿った広い川に、ほていあおいの塊がいくつも流れて来る。
1キロ位行って、念のため種間寺へ電話して宿泊を頼んでみる。
今日は都合が悪いと断られた。
案内書に乗っていた小島旅館は、電話帳に載ってない。
無理しない方がいいと、雪渓寺へ戻り、宿を頼んだが ここも断られた。
向かいの高知屋で快く上げてくれる。
感じの良い娘さんだ。4時。
それにしても みんなよく見ている。
境内にいたおばさん、高知屋のおばさん、両方に、
種間寺へは 行って来たのかと 聞かれた。
34番へ 一度向かったのを見ていたのだ。
禅師峰寺の庭の岩 ↓(クリックで拡大) |
桂浜へは、この雪渓寺からが近い。
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