32 未熟者!・・・    11/18 曇りのち晴れ   歩いた距離:24キロ

 

8時15分矢野さん宅出発。

 

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一時間くらい歩いたところで、車が止まって乗せて行ってくれるとのこと。

三坂峠までと思ったのに、

三坂峠は越えられないから塩ヶ森から行けという

 

鴇田峠に続き、今日は難所と言われる三坂峠を、

ぜひ越えてみたいと張り切って出たのだ。

 

時間があるし、さんざ大丈夫だと言ったのだが

きいてはもらえず、塩ヶ森まで行ってしまった。

 

ありがた迷惑と思った。

悪いとは思ったが、眉の根が寄るのをどうしようもなかった。

 

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車を降りても浄瑠璃寺まで、悔しくて悔しくて泣けてきた。

 

46番浄瑠璃寺でゆっくり般若心経を唱えて少し落ち着いた。

国道はいい景色だったが、やっぱり悔しい。

 

人の善意を素直に受け入れるのは難しい。

 

 

--------------------こうなればゆっくり歩こう。---------------------

 

お寺はたんぼや畑の中の平坦な道を行く。

47、48、49、50番と打つ

 

 ↓(クリックで拡大)

 

最終の51番石手寺着は3時45分。

 

石手寺は、「門前、市をなす」という様子で、観光客が大勢。

寺へ入って最初に目に付いたのが、「懐中物にご用心」と言う看板だから驚く。

 

早々に引き上げる。

神泉園ユース着5時

 三坂峠

三坂峠からのへんろ道は、かなりの急勾配の下りらしい。

 

へんろ道を下らず、国道をそのまま行くと塩ヶ森に出る。そこから又へんろ道に戻るのである。

 

 

上手に断りきれなかった自分にも腹が立ったのだ。

 

 

峠越えは、当時本当に無理だったのかもしれない。自分の足を過信してたかもしれない。

 

達成感、高揚感を期待して意固地になったのは、旅になれた慢心か?

 

 

 

49番浄土寺の空也松 

↓(クリックで拡大) 

空也上人のゆかりの寺で、境内に空也松という大きな松があった。 

この松は枯れてしまって、今はないらしい。

 

 

好意はありがたく受ける

この遍路の旅を終えてから、よほどのことがない限り、ひとの好意は無条件にありがたく受けることにしている

 

四国の人たちの親切や、会社を辞める時にかけてもらった言葉を思うと、好意を素直に受けることこそが、そのひとの気持ちにこたえることなのだと思うようになった。

 

遠慮は思い上がりの裏返しかもしれない。

かえって失礼。

 

好意に値する者として認めてもらったということ。素直に喜ぼう。