3 海路 四国 小松島へ           10/20 晴れ

 

昨日とはうって変わって いい天気。

てっきり駄目だと思っていたのに、とても嬉しかった。

 

八時半ごろユースを出て、女人堂まで歩く。

ユースの同室だった人といっしょになり、ついでに駅まで歩く。

 

駅で切符を買おうとしたら、手さげに財布がない!💧 

昨夜お風呂に行く時、リュックの中に移したのを思い出した。

 

でも、ない!

 

ユースを出るとき部屋には何もなかったから、忘れてきたはずがない。

 

ケーブルの発車時間が迫る。荷物をみんな引っ張り出す。

 

ようやく、前ポケットに入れたのを思い出した。

財布を入れるところは一箇所に決めよう。

 

 

橋本で乗り換え、和歌山、和歌山港へと随分乗り継ぎで時間がかかった。

同室の人は、奈良へ回るはずが、私の四国へ行く話を聞いて 瀬戸内海が見たいと変更した。

13時30分発 「きい号」で小松島まで 2時間20分の海路。

甲板の端に新聞を敷いて座る。

風が冷たいが、海を見るにはいい。

黒潮の色はこんなものか、海を見ても何も浮かばない。

小松島に着いて、記念に切符が欲しいと頼んだが断られた。

 

 

すぐ汽車で、鳴門へ向かう。------------------

途中徳島で乗り換える時、切符を窓のところに忘れた。気がつかなかった。

 

女の人が、ずっと追っかけて持ってきてくれた。

お腹の大きいおばさんだった。随分走らせてしまった。申し訳ない。

 

汽車の中でちくわを買う。

四国は海産物がおいしいと、彼女がすすめてくれた。おいしかった。

 

 

今夜の泊まりは、鳴門ユースにする。

彼女が電話で予約してくれた。

 

5時過ぎ鳴門へ着く。ユースは山の上の岡崎城の裏とのこと。

山の下からは、すっと石段が続いている。やれやれ。

 

石段の途中で、蛇と、大きなトノサマガエルと、裸のお兄さんに会う。

夜景が美しい。

 

ユースへ着いたらすぐ食事。

女四人、男3人の泊まり。

ここで初めて、高野山からいっしょの彼女の名前が、柿沼さんと知った。

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柿沼さんが、「お清め」をしてくれると言う。

私の額から、10センチくらいのところに手をかざし、手から出る霊線で人についた霊を沈めるのだそうだ。

前にYさんが話してくれた 「おひかりさま」がこれだろうか。

後で資料を送るとか、四国の前に神戸で研修を受けたらいいと言われたのは困ったが、これも縁、半信半疑ながら、 「お清め」を受けた。

柿沼さんは、明日うず潮を見て、屋島、小豆島とまわって帰るとのこと。

私も、やっぱり うず潮を見ていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

旅に出て初めての大失敗!冷や汗が出た。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この頃の私は、海への、ことに黒潮への思い入れが強かった。

 

そして、黒いから黒潮と言うのに、もっと青い色をイメージしていた。

 

 

 

 

 

 

 

竹の周りにすり身を塗りつけて焼いてある。

まさしく竹輪。

竹は引っぱっても抜けないので、かぶりついた。  

 

もちろんお兄さんはスッポンポン!