10月2日(月) 羽田~米子~境港~隠岐 高速旅客船レインボーで隠岐へ

大山をあきらめて隠岐へ行こうと計画したものの

隠岐はちょっと行ってくるというところではなかった。

天候にも恵まれ、観光もしたが、結論から言えば、我々の日程では無謀だったかもしれない。

隠岐を十分楽しむなら、2泊や3泊は必要だ。

 

隠岐の島へは、フェリーか高速旅客船。

 

私たちが米子へつく時間では、11:50の高速旅客船しかない。

それでも西ノ島の別府港へ着くのは13:52  2時間かかる。

 

 

 


まずは、境港の観光案内書へ行く。

我々は、現地へついたら まず観光案内所へが お決まりのパターン。

親切だし、情報は豊富だし。

 

「隠岐行きの船の切符は、どこで買えばいいんですか?

 

「ここを出たところが、隠岐汽船ですから、そちらで尋ねてください。

 今日船が出るか?切符はあるか? 聞いてください」

 

「乗る人がいっぱいだと切符が買えないということ?」

 ・・・それは困る

 

「大丈夫だと思いますが、今の時間だと窓口はしまってますから、

 窓をガンガン!してください。 中の人が出てきます」

実にわかりやすい説明。

 

早速行って、窓をガンガン・・・と思ったら、

中の人は私たちを見て 窓口まで来てくれた。

「船は出ますし、乗れます。切符は、出港の30分前から発売です」

 

そうかぁ~ 船の切符はいつでも買えるわけじゃないんだ。

 

 

そしてこの後、我々は時間まで 水木ロードを散策した

隠岐の島と、ひとくくりにしてたら、島前どうぜん島後どうごと、

ふたつに分けて呼ぶのだ。

島に対して境港の方は本土

島後は隠岐の島町、

島前は中ノ島(海士町あま町)・西ノ島(西ノ島町)・知夫里ちぶり島(知夫村ちぶ村)の3つの島からなる。

イメージしてたよりずっと大きい。

島後は人口1万7千くらいと聞いてびっくり。そんなに人が住んでいるとは思わなかった。

しかし、一番小さな知夫里島は、別名狸島と呼ばれるそうで、人口500人、狸のほうが人間より多いんだよと地元の人が笑っていた。あとでネットで見たら700人くらいだった。



高速客船レインボー これに乗りました
乗ったらガラガラ。心配することもなかった。

水面から浮かび上がってはしる

「乗船名簿を書いて下さい 向こうに用紙があります」

なるほどね、それも書くのか。

名前や年齢、住所を書く用紙が備え付けてあった。

 

潮風に吹かれてのんびり船旅、と思っていたのに、

しまった!

 

高速船は、シートベルトを締めてずっと座ってなくてはいけないのだ。

飛行機とおんなじ。 外へ出るなんて論外。

 

せめて2階へでもと行ってみたら、

ひどくゆれて、とてもダメ。

2階にはテレビもあったが、そそくさと1階に戻って、

真ん中の一番ゆれがなさそうなところに移動する。

 

乗っているとそれほどとは思わないのだが、すれ違った高速旅客船はものすごい速さで視界から消えた。

 

鯨に会うこともあるという海域も、何事もなく・・・



お昼を食べている時間はなかったから、

鯖寿司を買って乗船した。おいしかった!


島影が見え、島後の西郷港に立ち寄り、ようやく島前の別府港に到着。

 

さてどうしたものかと通路に沿って進んで行ったら、出たところに小さな船が待っていた。

 

なるほどこれがガイドブックに出ていた

島前内航船か! 納得

時刻表を見ると、この連絡船が島前3島間を回っているのだ。

1時間に1本。

 

「切符は?」

「中で」

 

乗ったら、船員のひとが料金を集めに来た。

島前一律300円。

 

 

菱浦港に泊まっていたフェリー「おき」は

夜のニュースで、業績不振のため

 

隠岐汽船から島根県へ売り渡されるといっていた



菱浦港に着いたら 岸壁には

「歓迎 ○○教育長様」 の横断幕を広げた人たちが!

 

ギョ! 今どき こんな出迎えってありなの?

Yちゃんと思わず顔を見合わせてクスクス。

 

誰? どの人?

われわれの後ろに乗っていたおじ様たちの一団が ”それ” だった。

降りて、早速名刺をとりかわして挨拶などをして・・・

 

 

 

----------  さて、ホテルはどこだ?

「あの高いところの建物じゃない?」

 

港から続く坂の上にそれらしい建物が見える。

 

あら、ホテルの名前の入った車が止まっている。 これに乗るの?

 

「お泊りの方ですか? お乗りになりますか?」 運転手さんが声を掛けてきた。

「ホテルまで遠いんですか?」

「あそこです」  指さされたのは、やっぱり今 私たちが見ていた建物!

 

車の中には、すでに くだんのご一行様。

 

「いいです!歩いていきます。」

 

断って歩き始めたわれわれをバスは追い抜いていった。

 

「キャーおかしい!」

「直線にして100メートルあるかないかの道だよ。」

「この距離で車出すの? どんなお偉いさんよ?」 二人で、笑った笑った!

 

 

「みなさん、健康のために歩きましょう!」