16 竜馬に会いに   11/2 曇りのち雨ポツリポツリ  歩いた距離:19.5キロ

 

ユースの前からバスで野市まで行く。

7時36分発 8時20分着。

 

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10時15分 28番大日寺へ着く。

 

大師堂の前で五人のお遍路さんが、敷石に正座しお経を上げている。

安芸の駅からバスに乗ってきた人達だ。

正式な遍路姿で、いかにも敬虔な様子だ。

 

今日はタクシーで36番まで行くが、

一人分余裕があるから一緒に乗っていってもかまわないと、

わざわざ言いに来てくれた。

 

申し訳ないが断る。

断るというのはいつでも厭なものだ。

 

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29番までは長くて、案内書の地図がよくわからなかった。

 

山の中を歩く時は 日暮れにならないように気をつけなければならないが、

 

田んぼの中を歩く時は お昼にかからないようにしなくてはならない。

土地の人はみんなご飯を食べに帰って、道を聞こうにも人がいないのである。

 

 

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やっと国分寺へ着いた。

本堂は天平様式でこけら葺き、優雅な気品ある建物だった。

 

収め札入れを覗いたら、槌間さんの札が見えた。

今日の日付だったから、多分昨日の泊まりは野市あたり。

今日は32番峰寺か 33番雪渓寺ぐらいの泊まりになるのかな・・・

 

 

30番善楽寺までの道は車の量が物凄くて、

しかも 上りになるとみんなエンジンをふかすものだから、

排気ガスであたりがぼんやりしている。

 

ほんとに車は嫌だ。腹が立つ。

なるべく浅く息をして通る。

 

2時に、30番へ到着。

ここで今日のお寺参りはおしまい。

 

 

これから坂本竜馬に会いに行く。

彼に会わなくては土佐に来た甲斐がない。

彼に会うのに遍路姿では・・・・・

白衣も脱ぐ。

 

バスで 一宮神社前からはりまや橋へ、はりまや橋から桂浜へ乗り継ぐ。

荷物を預けるところもないが、

この空模様では 明日に延ばすわけには行かない。

 

バスもひどく込んでいた。

4時20分桂浜に着く。

小雨が降ってきた。

 

 

竜馬の銅像は思っていたよりも大きく、やさしい顔をしていた。

室戸岬の中岡新太郎の像と向き合って立っているというのが心憎い。

銅像に、「建設者高知県青年」 と刻まれていたのもうれしい。

 

桂浜は、あいにく空も海も灰色に沈んでいたが、

あの晴れた日の激しい土佐の海には

心を猛り立たせるものがあり、

岬に立って太平洋のかなたに思いを馳せれば、

自然に何かをやろうという気分になるというものだ。

土佐に竜馬が出たのも分かる気がする。

 

ゆっくりしてはいられないのが残念。

Tさんに出すのに竜馬の絵葉書を買う。

 

 

4時55分のバスで梅の辻まで戻り、筆山ユースまで歩く。

真っ暗で心細い気がした。

 

 

夕食の時、槌間さんに声を掛けられて驚く。

彼も30番でやめにしたとのこと。

 

 

 

大日寺

敬虔なお遍路さんたち 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑(クリックで拡大)

善楽寺横の土佐神社です。

たたずまいが気に入って、思わずパチリ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 龍馬 後姿