朝目を覚ましたら、凄い雨。
どうしようかと迷ったが、この雨では到底山へは登れない。
というよりは、登りたくない。
すすめに甘えて、もう一日Kさん宅へ泊めてもらうことにする。
今日は槌間さんをまねて、映画でも見よう。
「旅の重さ」「故郷」「結婚大混線」の三本立てをやっていた。五百円。
槌間さんから四国八十八ヶ所を扱った「旅の重さ」のことはちらりと聞いていたが、
ここで出会えるとは思わなかった。
四国を回りながらこんな映画を見るなんて、不思議なめぐり合わせ。
「旅の重さ」はセンチメンタルと言うほどではないにしても、
かなり甘い出来上がり。
16歳という主人公の年齢では、あのくらいの扱いが限度かもしれないが――
高橋悦史はうまいし、女の子は美しい。
自分の24歳との8つの違いは大きい。
やはり少なくとも大学の時に四国を回るべきだったかも知れない。
ずっと感じるものも多かったろうし、
その後の生き方も違っていたろう。
早くに経験しておくべきだったと思う。
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「故郷」の方が見ごたえがあった。
『時代の流れ、大きいもんとはなんやろう。なにをさすんやろう』 と男は泣く。
Kさんは、料理の切抜きをして、それをきちんと整理している。
感心する。
お母さんが、結構まめにやるんですよ、とのこと。
大胆で思いっきりのいい彼女の、別の一面を見た。
旅の重さ 1972年松竹 監督 斎藤耕一 出演 高橋洋子 高橋悦史 岸田今日子 三国連太郎など
話題になった映画だが、その後1度テレビで放映されたのを見た。 が、あまりはっきりとした記憶がない。 当時の感想が当たっているかどうか・・・
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故 郷 1972年松竹 監督 山田洋次 出演 井川比佐志、倍賞千恵子、渥美清、前田吟、笠智衆など 当時は、映画を見ても監督が誰かということなど全く関心がなかった。 が、今にして思うと私の鑑賞眼もなかなかじゃない ナンチャッテ。
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