10 山吹色の袈裟に どきっ!    10/27 快晴   歩いた距離:29キロ

太龍寺発7時40分。

途中まで昨日泊まった男の人と一緒だったが、先に行ってもらう。

徳島から太龍寺まで一日で来た人とはとても一緒に歩けない

 

 

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22番 平等寺には11時半到着。

ここの本堂には足の立った人のいざり車が三台も奉納してあって、

私もいろいろ丁寧にお願いしてきた。

お昼を食べて12時出発

 

 

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日和佐の薬王寺まで22.5キロもあるので、

小野から遍路道を外れて、由岐へ向かう。

 

たった6キロと思っていたのに、道路は山を巻いて、延々と続いていた。

ドライブウエイと言う感じで、景色は抜群。箱根のようだ。

由岐駅着3時15分。汽車に乗る

 

15分で日和佐駅に着く。

 

駅で太龍寺で一緒になった男の人に会う。

 

ユースが閉まっていると言う。

 

一昨日徳島からユースを頼んでおいたのにどうしたのだろう。

心配。電話してみるが出ない。

 

とにかく 薬王寺へ参ろう。

 

寺は山の中腹にある。

女厄坂、男厄坂と 急な階段を上がる。

 

突然行く手の建物の陰から

墨染めの衣に、山吹色の袈裟をかけた坊さんが現れた。

余りにも鮮やかな色で どきっ!として足も止まった。

 

 

女のお遍路さんと一緒で、

すれ違う時に手を合わせ

「ようお参りなさいました。」と声を掛けられた。

 

よく他のお遍路さんからも こんな風に声を掛けられるのだが、

どう挨拶を返したものか分からなくて、

「どうも」とか 「こんにちは」 あるいはにっこりで 済ませていた。

手を合わされたのは、初めてで、

しかも山吹色に目を奪われて、息を呑んだところだったので、にこりとも出来なかった。

 

挨拶できなかったのが恥ずかしかったが、

また歩き出したときは、とても幸せな気分だった。

 

 

薬王寺を済ませるとユースは開いていて、

泊り客は私と、あの男の人と、札幌から来た男の人の三人。

 

ここで自己紹介があって、

太龍寺からの人は

「槌間 博 つちまひろし」さんと 名前が分かった。

 

ペアレントは不精な感じのおじさんで、夕食は外で済ませてくれとのこと。

揃って食事に行った。

 

 

明日は八時の汽車で牟岐まで行って、甲浦かんのうらまで歩こう。

宿が取れるといいが。

 

歩く

歩き旅は、道づれになるのが難しい。

 

歩く速度が違うと互いに迷惑してしまうことになる。

 

 

ユースホステル

泊まりの基本はユースホステルにしていた。

だいたい1週間ごとに予定を立て、行程の会いそうなところのめぼしをつけておくのだが、なかなか予定通りには行かない。

前日か前々日に電話で予約していた。

 

 

ホステルのスタンプを数えると、21軒分。

↓(クリックで拡大)

 薬王寺 男厄坂

 ↑ (クリックで拡大)

上から階段を見下ろす

 

案内書を見ると、厄除けのために階段一段ごとに、1円など お金を落としながら登ると書いてあった。

 ↑(クリックで拡大)

薬王寺から見る

日和佐の町

 

<(_ _)> ユースのおじさんごめんなさい!

 

気が緩んできたのか、このあたりから 出合った方に対してちょこちょこ不満を漏らしたり失礼なことを言ってます。